教主を一目見るなり
『はぁ…ﾁｯ…帰るのが遅くなるんなら事前に一言言っておくのが常識じゃない？』
って何時もの機嫌が悪そうな険しい顔付きで出迎えてくれるんだ。
『貴方の事だから、どうせ昼間には妖精共の作った甘ったるい物しか食べれてないんでしょ？ほら、前に言ってたやつも作っといたわよ……』
『甘い物ばかり食べてたら妖精みたく馬鹿になるわ……いや、馬鹿になってくれた方が私が操りやすいかしら………？』
ってベルベットからレシピを聞いたアオジールが教主のマグカップになみなみ入れて食事と一緒に置いてあるんだ。
『さっさと食べるわよ……ったく…私もこんな遅い時間に食べたくないんだけど……』
ってため息交じりに食卓につくんだ。
先に夕飯を食べていれば良かったのに、なんて何ら気なしに一言漏らすと
『はあ！？この茨の魔女に洗い物を何度もやらせるつもり？ふざけた事言わないでよ！』
ってもちほっぺを震わせながらぷりぷり怒るんだ。
うちのフリックル……本当にかわいいな……この魔女が一番かわいい、本当に……。
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