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原神総合スレPart17177

135 :名無しの旅人from六四天安門withYomiHolic@転載禁止【レベル:250】 (プッチョイ kdFF-kNdf):2025/07/02(水) 22:40:29.96 ID:BBdFM1FM
>>104

『∞ボ゛オ゛ビ゛ィ゛🥰』

3000万と1回目の朝が、ボォビィの頬をビンタするように訪れたビィ。

目覚めるたびに同じ天井、同じ匂い、同じ鳴き声──「おはよう、ボ゛オ゛ビ゛ィ゛🥰」。
その声は優しくも残酷で、毎朝違うトーンで地獄を飾り立てるビィ。

「またこの日か……クソビィ……」
ボォビィは何度も窓から飛び降りようとした。
火をつけて、国会図書館を燃やしてみたこともあるビィ。
恋をしたり、革命を起こしたり、自分を宇宙へ打ち上げてみた回もあったビィ。

けれど──。

すべては朝の「おはよう、ボ゛オ゛ビ゛ィ゛🥰」に塗りつぶされる。
戻るたび、世界はリセットされ、ボォビィの“意識”だけが積み重なっていく。

記憶だけが腐らずに、痛みも怒りも脳に刻み込まれる。
3000万回分の絶望が、彼の内側でグツグツと煮えたぎっていたビィ。

そして3014万8217回目の朝。

ボォビィは鏡に向かって言った。

「……俺が、ループの外に出るんじゃない。
 俺が、世界を“内側から食い破る”んだビィ。」

その日、彼は“何もしなかった”。
初めて、ただ静かに目を閉じ、心を空にした。

そして次の朝──
目覚めなかった。

世界は停止した。

ボォビィがいないと、世界は始まらなかったのだ。

「……ありがとう、ボォビィ🥰」

誰かがそう呟いた気がした。

だが、もうそれを聞く者はいなかった。

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