【プロセカ】プロジェクトセカイ カラフルステージ！ feat.初音ミク 1962曲目

144 ：名無しのとうふさん 🐤 (神奈川 2OwD-6CwA) (V)：2025/02/09(日) 05:59:07.13 ID:RisJpOy+

「出産を迎えた妻が……今、入院しているはずなんです。今日は何月の何日ですか？　妻は無事ですか……？　あの子は……奏は、無事に産まれましたか？」
「あ……わ、わたしは……えっと……ごめんなさい。ここの看護師じゃないので……」
「妻に……お腹の子に、何かあったんですか……！？　どうして、こんな大事な時に僕は……僕は……！」
「お、落ち着いてください……っ。お母……奥さんも、娘さんも無事です」
「本当ですか……！　ああ、よかった……本当に……。早く……二人に会って、伝えたい。よく頑張った、おめでとう、と……」
「お父さん……」
「そして……産まれてきてくれて……ありがとう、と……」
「うん……。ありがとう、お父さん」


「望月さん。今日、お父さんのお見舞いの帰りにアップルパイ買ってきたんだ。よかったら、一緒に食べ——」
「いいんですかっ！？　……あっ、すみません。家にお邪魔した時からアップルパイのいい匂いがしていたので、つい食い気味に……」
「いや……こっちこそ、言い出すのが遅くなってごめん。そんなに気になってたなら、仕事の方も集中できなかったよね」
「正直に言いますと……今日はどの茶葉にしようか考えてました……」
「（食べる前提なんだ……）それなら、望月さんに任せるね」
「ありがとうございます。……ところで、今日も何かのお祝いだったりしますか？」
「ううん。ただ、望月さんとお茶したかっただけだよ。……あ、そっか、明日の誕生日会でもアップルパイ焼いてきてくれるって言ってたっけ。なんか、先に二人で始めちゃった感じするね」
「ふふっ、そうですね。でも、先に始めちゃったら悪いですし、何か別のものにお祝いしましょうか？」
「じゃあ……ずっと続いていく、この何でもない日に」