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【ブルアカ】ブルーアーカイブ-Blue Archive- ぷにぷに ☆5598

486 :名無しの先生@アフィ転載禁止【レベル:43】 (プッチョイ o83h-AN0b):2024/10/05(土) 14:18:09.58 ID:luGZWbwg
>>454
ちがう👊😡!

「はい、お待ち。若鶏の唐揚げだよ」

「ワカドリのカラアゲ、な」

 鶏の揚げたものの横に、何かフルーツが添えてある。デザートだろうか。こういう細やかな気配りが嬉しい。きっと、脂っこいものを食べた客へのタイショーなりの配慮なのだろう、とベルトホルトと好意的に受け止めた。

 さて、実食だ。


「熱いから、気を付けてな」

「ああ」

 大ぶりな一個を、フォークで突き刺す。

 カラリと揚がった衣からジワリと肉汁が溢れ出てきた。そのまま、口に運ぶ。

 サクッ

 一口齧った瞬間、ベルトホルトは己の敗北を悟った。

 外はサクッと、中はふんわりと。

 溢れ出て来る肉汁は濃厚で、鶏の旨みを余すことなく含んでいる。



「美味い!」

 そのまま、ベルトホルトは次を口に運ぶ。

 熱い。

 だが、美味い。

 口の中を少々火傷しても、構うものか。

 廃鶏の硬さではない。柔らかく、それでいて軟弱ではない味わいだ。

 そう言えばと思い出して、ベルトホルトはトリアエズナマに手を伸ばす。

 タイショーに注文したのは、“エールに合う鶏料理”と注文したのだ。

 これが、合わない筈がない。

 カラアゲを一口齧り、そこにエールを流し込む。

 ……合う。

 これは、出会いだ。

 騎士物語の英雄と姫君が引かれ合うように、カラアゲとトリアエズナマはここで出会う運命だったのだ。

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