【プロセカ】プロジェクトセカイ カラフルステージ！ feat.初音ミク 1831曲目

554 ：名無しのとうふさん 🐥 (神奈川 .dU5-ccfd)：2024/06/04(火) 22:42:29.52 ID:6/d/4yrI

「えむくんに嫌われた？」
「ああ……なんとなくだが、避けられてると感じることがあってな……」
「僕からはそんなふうには見えないけれど、どうしてそう思ったんだい？」
「たとえば……あいつはふとオレと目が合うと、どんな時でもニコッと笑いかけてくるのだが、最近は十数回に1回ほどすぐに目を逸らす時がある」
「ふむ……」
「あとは……『司くーん』とか言いながらいきなり抱きついてくるアレだ。最近は抱きつく瞬間にコンマ数秒ほど間がある。……時がある」
「なるほど……」
「すぐ思いつくものだとそんなところか。えむと並々ならぬスキンシップを交わしてきたオレだからこそ感じるこの違和感……類はどう思う？」
「……司くん、気の毒に……」
「そうか、やはり……」
「ついに頭がおかしくなってしまったんだね……」
「話をちゃんと聞いていたか！？」
「冗談だよ。それに、思い過ごしさ。それでも君が、どうしても気になるというのなら——」

「わあ……！　類くんが言ってた通りだ！　本物の司くんみたい！　ホントに想いの欠片で出来てるの！？」
「ああ、そのようだな。このオレは10分後に消滅する。……気がする！（まあ、本当はこっそりUntitledを押して帰るだけなのだが……）」
「えっ！？　消えちゃうの……？」
「なんだ、類から聞いていなかったのか？　だが、そういうことだ。本物のオレには言えんことを、このオレになら好きなだけ言っていいぞ。消えるのだからな！」
「そういえばそんなことも言ってた……！　うーん……司くんに言えないのに、言いたいこと……むむむ〜……」
「（これではっきりするぞ。えむの、オレに対する気持ちが……！）」
「う〜ん……ん〜〜……？　うぅ〜〜〜ん……」
「……って、悩みすぎじゃないか！？」
「ん〜〜っと、じゃあ…………ぎゅーって、してもいい？」
「ん？　ああ……（それが今あえて言うことか？）」
「いいの？　えへへ……ぎゅー！」
「……他にはないんだな？　言いたいことは」
「他には……あっ！　これも言っちゃおうかな！？」
「わ、わかったから……抱きついたままでかい声を出すな」
「…………あたしね……今日、司くんに会う前……もりもりもりもり〜って……すーー……っごい……おっきいうんち——」

「司くん。例の作戦は上手くいったかい？　その顔を見るに、結果は……聞くまでもないかな？」
「全くもって類の言う通りだった。オレがどれだけ馬鹿な考えを抱いていたかを痛感させられた」
「フフフ、それは何よりだよ」