イーブイ「ニンゲンなの?」ヒノアラシ俺「ヒノォ…」
- 1 :ぷにぷに名無しさん:2021/09/26(日) 00:17:26.31 ID:xl9u1e8R0
- イーブイ「う〜ん、とても信じられないなあ」
イーブイ「どう見てもポケモンだし…」
ヒノアラシ俺「ヒノ…」
イーブイ「住むところがなくて困ってるんだ」
イーブイ「ここのポケモンたちは助け合って生きてるから、確かに急に余所者は入りにくいかも」
ヒノアラシ俺「ヒノゥ…」
イーブイ「そうだ、ボク、いつもポケモン助けしてるんだ!」
イーブイ「手伝ってくれたらボクの住処に入れて面倒見て上げる!」
イーブイ「そうしたら君も皆に馴染めるはずだよ!」
ヒノアラシ俺「ヒノォ…」
イーブイ「案外楽しいものだよ!ほらほら、付いてきて!」
イーブイ「それに、色んな人と関わっていたら、ニンゲンに戻れる方法も見つかるかもしれないよ?」
- 2 :ぷにぷに名無しさん:2021/09/26(日) 00:18:51.11 ID:xl9u1e8R0
- ―半年後―
ヒノアラシ俺「ネィティオの未来予知で、大きな災害が起きそうなのがわかったヒノ!」
ヒノアラシ俺「ヒノは幻のポケモンの力で災害を止めるために呼ばれてきたヒノ!」
ヒノアラシ俺「だから災害を止めたらきっとニンゲンに戻れるヒノ!」
イーブイ「……」
ヒノアラシ俺「さあ、一緒に災害を防ぐために天空の塔に向かうヒノ!」
ヒノアラシ俺「これが最後の冒険ヒノ!」
イーブイ「あのさぁ、俺君」
ヒノアラシ俺「うん?」
イーブイ「冒険やめない?」
ヒノアラシ俺「ヒノッ!?」
- 3 :ぷにぷに名無しさん:2021/09/26(日) 00:20:36.99 ID:xl9u1e8R0
- ヒノアラシ俺「なっ、なんでヒノ!」
ヒノアラシ俺「災害が起きたらいっぱいポケモンが死んで…!」
イーブイ「別によくない?」
イーブイ「二人でとっととこんな島逃げようよ」
イーブイ「空を飛べる奴でも捕まえてさ」
ヒノアラシ俺「…ヒノ!?」
- 4 :ぷにぷに名無しさん:2021/09/26(日) 00:21:13.67 ID:xl9u1e8R0
- ヒノアラシ俺「なっ、なんでヒノ!」
ヒノアラシ俺「あんなにポケ助けが好きって…!」
イーブイ「知ってるよ」
イーブイ「俺君、ニンゲンに戻ったら、こんな非文明的なところ出てって、おいしいごはん食べて、『ぱちんこ』って遊びや、『ふうぞく』ってところいくんだよね」
ヒノアラシ俺「!?」
ヒノアラシ俺「な、なんで…」
イーブイ「寝言で言ってたよ」
イーブイ「こんな面白みもない非文明的な生活は嫌だって」
ヒノアラシ俺「…ヒノォ」
イーブイ「可愛い子ぶってんじゃねーぞ火鼠野郎」
- 5 :ぷにぷに名無しさん:2021/09/26(日) 00:22:11.58 ID:xl9u1e8R0
- イーブイ「俺君はニンゲンには戻させないし」
イーブイ「ボクとずっと一緒にいてもらうし」
イーブイ「そのために、この地のポケモンには悪いけど、隕石で皆死んでもらうよ」
ヒノアラシ俺「み、皆に言ったら、イーブイはお終いヒノ!」
ヒノアラシ俺「イーブイがいなくても、皆の力を借りたら天空の塔に登れるヒノ!」
イーブイ「怪しい流れ者のキミと、キミを保護してあげてるポケ助け好きのボク、皆どっちを信用するかな?」
ヒノアラシ俺「ヒノ…」
イーブイ「キミ、コミュ障だし。ニンゲンだニンゲンだっていうから、影ではみんなおかしい奴だって心配してたよ」
ヒノアラシ俺「ヒノゥ…」
イーブイ「ちなみにキミに夜に襲われた話もそれとなく広めてあるから。誰もキミのことなんて信じないよ?」
ヒノアラシ俺「ヒノォ……」シュン
- 6 :ぷにぷに名無しさん:2021/09/26(日) 00:22:53.93 ID:emJweitd0
- 当時私は向かうところ敵なしの、売り出し中のロットデュエリストで、
その日も三田本店で大豚Wの食券片手に、隣のロッターにデュエルを申し込む。
相手は、黒のスーツを品よく着込んだジイサン。
目が悪いのかサングラスをかけている。
デュエルの申し込みに、老人は驚いた風だったが二つ返事で承諾した。
どん、と私たちの前に大豚W全マシが置かれる。
老人相手でも、容赦はしない・・・デュエル開始!
しかしその老人はなかなかのスピードで、私に追いついてくる。
いや・・・向こうのほうが僅かに早い!
「・・・お若いの、ちと暴れすぎたようだな。
ワシは『協会』から派遣された『潰し屋』さ。
俺に負けたら三田界隈からは出て行ってもらうぜ。」
『協会』・・・だと!畜生、ハメられた!
しかし、このまま引き下がるわけには行かない。ならば――
どんぶりから立ち上る湯気が、老人の顔を覆ったその刹那――
秘技『ツバメ返し・一閃』
両手に持ったハシで行う通常のツバメ返しに対し、
一閃は一本のハシで野菜の山を丸ごと掬い上げ、カウンターの下に高速廃棄する。
――勝った!念のため、カウンター下の野菜を奥のほうへと靴で押しやる。
「ジイサン、悪いな。私の勝ちだ。
私は野菜を食うスピードには定評があってね。私は・・・」
しかし、老人は驚く風も無く、薄く笑いながら私のどんぶりを指差した。
馬鹿な・・・!
確かに今カウンターの下に捨てたはずの野菜が、
私のどんぶりに盛りなおされていた。
ありえない・・・いつの間に・・・?
何をされたのかさえ解らず、頭の中が真っ白になる。
床洗浄剤とゴキブリの死骸にまみれたそれを食い続けることは、
私にはできなかった。
「・・・約束だ。もう本店には顔を出すんじゃねえ。
池袋あたりからやり直すんだな。」
Wを完食した老人が、席を立つ。
悔し涙を浮かべる俺。
ふと老人がサングラスを外し、俺の目の前にコトリと置いた。
「腫れた目じゃあ、帰りの電車の中で恥ずかしいだろう。持っていきな。」
「さっきの技・・・あれは一体・・・」嗄れた喉で問いかける。
「絶技『ツバメ殺し』。おまえさんには使えねえよ。
ロットの声が聞こえないおまえさんにはな。
だが、お前にもロットの声が聞こえるようになれば・・・あるいは、な。」
去り行く老人の背中を見つめ、私は復讐を誓った。
- 7 :ぷにぷに名無しさん:2021/09/26(日) 00:27:45.72 ID:f99bK5VA0
- ぷにぷに板+1
- 8 :ぷにぷに名無しさん:2021/09/26(日) 07:24:32.19 ID:DCPsv3yI0
- 一番得してるのは人間の世界にも戻れるマグナゲートの主人公ぷにねぇ…
- 9 :ぷにぷに名無しさん:2021/09/26(日) 14:57:20.58 ID:JJDF+rIY0
- 続けて、どうぞ
- 10 :ぷにぷに名無しさん:2021/09/27(月) 07:16:06.22 ID:ejBRZ6Gw0
- おもしろい
- 11 :ぷにぷに名無しさん:2021/09/28(火) 11:28:35.16 ID:VyOmjkC90
- やっぱりポケダンのパートナーは愛が重たいぷにね
- 12 :ぷにぷに名無しさん:2021/10/02(土) 09:36:57.40 ID:SlPbWnQ2i
- このパートナーには惹かれるものがある
- 13 :ぷにぷに名無しさん:2021/10/04(月) 03:13:25.09 ID:jsJGAjVqi
- パートナーイーブイとエッチしたい
0ch+ BBS 0.7.5 20220323